「ふじ石亭」の建物は、
長浜十人衆、下郷傳平氏の私邸別荘であった「向陽園」を
山岡内燃機(株)を設立した実業家、山岡孫吉氏が昭和17年に購入。
「紅梅荘」という屋号で、迎賓館を兼ねる長浜別宅として使用されていました。
富士の岩石で覆われた石庭は、昭和29年頃から約3年かけて、
山岡孫吉氏が 理想の庭として造られたものです。
当時は岩石を貨車100輌に積んで移動したという謂われや、
道路を挟んだ向いが、三階建ての県事務所であり、
桃源郷を創ろうと、 庭石を高く高く積んでいったというエピソードなど、
その歴史からも、この石庭のダイナミックさが伺い知れます。
庭の中程には葵の御紋が彫られた石灯籠があります。
石庭の片隅に、なにげなくおかれたこの灯籠の存在感に、
さまざまな美術収集家として有名な、
山岡孫吉氏ならではの発想を垣間見ることができます。