国登録有形文化財

ふじ石亭の「主屋」「蔵」「客間棟」2011年に国の有形文化財に登録されました。
当館は、1894〜1895年に長浜の実業家・下郷久道氏の別荘として建築され1942年、ヤンマーの創始者・山岡孫吉しが購入
「紅梅荘」の名で迎賓館として利用したものです。
主屋は木造2階建ての入り母屋造りで、「妻入り」の正面外観が建築当初のまま残されています。
蔵は、江戸時代から続く土壁漆喰仕上の伝統的な土蔵の様式を今に伝え、客間棟は玄関、茶室、大広間へとつづき数寄屋造りを基調に意匠を凝らしています。

3件ともに、建築当時の特徴ある様式を示し良好な保存状態が評価されたものです。

主屋
客間棟
建造物の概要
名称 ふじ石亭主屋(フジセキテイオモヤ)
員数 1件
所在地 長浜市朝日町47、48番地
所有者 光亜興産株式会社
建築年代 明治17年頃/平成17年改修
登録基準 一 国土の歴史的景観に寄与しているもの
構造及び形式並びに大きさ 木造2階建、瓦葺、建築面積123m²
名称 ふじ石亭蔵(フジセキテイクラ)
員数 1件
所在地 長浜市朝日町47、48番地
所有者 光亜興産株式会社
建築年代 明治17年頃/平成17年改修
登録基準 一 国土の歴史的景観に寄与しているもの
構造及び形式並びに大きさ 土蔵造2階建、瓦葺、建築面積23m²
名称 ふじ石亭客間棟(フジセキテイキャクマトウ)
員数 1件
所在地 長浜市朝日町47、48番地
所有者 光亜興産株式会社
建築年代 明治17年頃/平成17年改修
登録基準 一 国土の歴史的景観に寄与しているもの
構造及び形式並びに大きさ 木造平屋建、瓦葺、建築面積115m²
特徴・評価 ふじ石亭は、もとは長浜の実業家である下郷久道氏が明治17~18年に別荘として建築したもので、その後、昭和17年にヤンマーの社主である山岡氏が購入、さらに平成17年に光亜興産株式会社が購入し、ふじ石亭と名付け、現在は料亭として活用されています。
主屋は、道路に面した入母屋造妻入の正面外観がほぼ当初のまま残り、切妻造平入が一般的な近世の町家に対し、近代の町家の新たな形式を示すものとして価値があります。内部も座敷廻りが良く残され、良質な室内空間が保持されています。
蔵は、主屋から続く通り土間に面して建てられ、内部に若干の改造がありますが、当初形式が良く残されています。一部に江戸時代の材料が再利用され、土壁漆喰仕上げの伝統的な土蔵の形式を伝える建築として価値があります。
客間棟は、玄関・茶室・広間で構成されています。いずれも数寄屋を基調とし、材料・意匠を凝らした気品ある優れた建築です。下郷氏が接客を目的として営んだ当建築群の中心を成す建築です。
なお、ふじ石亭は、上記3件の建造物の個々の価値とともに、当初に別荘として建築された一連の建物が、群として今日までに良好に残されている点についても評価することができます。
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